表札の彫り方には、下記の3種類の技法があります。
- 浮き彫り
- 彫り
- 書き
一般的には開運書体の風格をより美しく逞しく表現でき、立身出世・開運隆昌の象意を宿す大吉の【浮き彫り】がメインに使用されます。
開運表札の彫りと浮き彫り
浮き彫りは、名前(書体)の外側全面を彫り下げ、名前を浮かせるように彫る技法です。
これに対して「彫り」は沈め彫りとも呼ばれ、平面に対して文字部分を彫る技法となります。
一般的によく使われる彫り方ですが、縁起とは無関係のため、開運という意味では浮き彫りを選ばれる方がほとんどです。
木の素材には一枚一枚に違った堅さや粘度等の特徴があるため、浮かせる高さを変えています。天然物ですので、全部が同じ彫の深さにはなりません。素材に合った彫りが個性を引き出すのです。
基本的に一位は浅め、木曽桧は深めの浮き彫りとなりますが、同じ素材でも採れた時期や物によって硬さがまちまちのため、1枚1枚彫りの深さや角度は当然異なります。
特別開運仕上にいたっては、四隅の隠し彫りはひそやかに入るところに趣きがありますので、文字の色は付きません。(書体は無塗装)
木の中に溶け込むように彫りを入れるところに特徴と意味があります。
よって、ハッキリ、くっきりとした彫りではなく、おぼろげに何となく入るとご理解ください。
表札の四隅に【開運招福】の4文字を隠し彫りすることによって、四方から来る災いをビシッと抑え、福を呼ぶ風水秘伝の彫り方になります。
浮き彫り仕上げの見本
名前を浮かせて彫る技法は、一家繁栄の象徴です。
縁起が良く吉運を呼び込む彫り方になります。
文字の周りを全体的に彫ることによって、木目の凹凸が自然の美しさと味わい深さを醸し出します。
この独特の木肌の魅力は他の素材では決して表現できない唯一のものとなります。
特別開運仕上(浮き彫り)の見本
浮き彫り仕上げに加えて、表札の四隅に細工を施します。
墨は塗らずに無色で【開運招福】の文字を隠し彫りします。
これが特別開運仕上です。
四隅に文字が入るだけで、堂々とした安心感が広がり、いかにも吉運を引き寄せる雰囲気が漂います。隠し彫りですので、うっすらとおぼろげに入るのが特徴です。