吉の字について〜印鑑に彫る時の「士」と下が長い「土」の吉の字体

旧字体の彫り方 開運印鑑

吉田さんとか、吉本さんとか、「吉」がつくお客様で多い質問や要望が、「吉」の上部分は「士」ではなく、「土」です。というものです。

「下の棒が長いので、下を必ず長くしてほしい」ということなのですが。まあ細かいことですが、ご本人様からみれば、重要なこだわりなのでしょうか?

パソコンで打つとどうしても下の棒が短くなります。また今後というか既にそうですが、この形が標準字体と言えます。

実際には下の棒が短くても長くても運勢には全く変化は起こりません。

開運印鑑では書体は印相体で彫る

ところで、印鑑は新字体で作るものではなく、印相体で作成するものです。

よって、ここが長いとか短いとか、こういう風にとかという要望は全く意味をなしません。

そもそも印相体の元である、篆書体自体が現代の文字とは全く違うのですから。

しかし吉の字に関して言えば、下を長くというご要望そのまま通ります。ご安心下さい^^;

▼これが吉の一例です。
吉の字について

印鑑は円ですので、吉田さんとか吉が上に来る場合は、物理的に上の棒が短くならざるを得ません。(^ム^)。またこれは一番新字体に近い「吉」を使っていますが、印相体にはもっと複雑で現代文字から全く違う文字になることもございます。

よって、要望としては何を書いて頂いても構いませんが<印鑑は印相体で作成する>ということと、<現代文字とは文字の体系そのものが違う>ということだけはご理解下さい。

吉などの単純な形はまだ現代文字にほぼ似てる部分が多いのですが、相当変化がかかる文字もございます。

文字の字源で作る、とはそういうことなのです。その分、自然の息吹・エネルギーをそのまま宿した書体と言えます。

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