表札は家の玄関の横の壁に貼り付けたり、掛けたりするものです。
これに対して門札(もんさつ)とは、家の門の横に取り付けるものになります。
門札の役割とは
表札と門札はその役割に違いがあります。
都心やベッドタウンと呼ばれる郊外においては、余程大きな家以外は玄関と門の距離は近いです。建売住宅などでは、門の扉を開けてすぐに玄関という距離感も珍しくはありません。
また、ポールだけが立っており、門の扉もない建売住宅もたくさんあります。
このような場合には、あえて門札と表札の両方を取り付ける意味合いは薄れてしまいますね。
これに該当するケースでは、一般には門やポールの横に郵便受けが設置されている関係上、門札のみを取り付けるケースがほとんどですが、風水からみた場合は表札を掛ける方が運気は良くなります。
門と玄関にほぼ距離がない場合、家に住んでいる人の名前は、門の外からでも玄関脇の表札は見えますので、利便上問題はありません。
門札の役割は、「~家」という敷地の持ち主の名前を認識させることであり、これに対して表札の役割は家の主の名前を記すと同時に、家自体の運気をパワーアップすることが目的になります。
つまり、「表札の方が門札よりも重要で、風水的に影響力も強い」ということになります。
よって、門札と表札が距離の関係上2枚は不要である、と判断される場合には、家に掛ける表札のみにする方がいいのです。
門札に木の素材は不向きか
玄関の横に取り付ける表札は、家と一体となる運気の源ですので、最大吉相の木製表札がおすすめであり、というよりむしろ一択となります。木製以外におすすめできる材質はありません。
これに対して門札に適した材質ですが、これには条件があります。
もちろん門札も木製であることが望ましく、昔から木の門札が一番とされ、実際に使用されてきました。
しかし現代と昔では門の形態が異なります。以前の日本家屋では、門にも屋根があったのです。
よって、木製の表札でよかったわけです。
現在では上に写真のような日本式の門はなかなかありません。特に都心ではよほどの豪邸以外では皆無と言ってもいいと思います。
地方に行けば、日本式の門を持つ家もいまだに多いため、そのような家の場合は門札も木製の一択でいいと思います。
しかし、洋風の門の場合には、屋根は滅多にありません。
木製の門札は雨と日光に弱い
木製表札は木で出来ておりますので、基本的に風雨や直射日光にさらされる場所には不向きです。
もちろん塗装を何層にも施しておりますので、ある程度は耐えられますが、基本的には屋根のない場所にはおすすめしておりません。
これは門札だけに限らず、表札に関しても、もし直射日光がガンガンに当たり、風雨を遮るものがない環境においては、おすすめはしません。
もちろん「劣化したらすぐに取り替える」という考え方の人なら、木製がベストである以上問題ないのですが、やはり10年くらいは使いたいという方でしたら、それは難しいとご理解ください。
この場合は割り切って、別の素材で作ることをおすすめします。
毎年透明のウレタン塗装を自分で施してメンテナンスできる人で、木製門札を使用したい場合はもちろん自己責任の上でいいとは思いますが、あくまでもご自身の判断でお願いいたします。
また、直射日光や風雨に当たる場合の耐用年数を聞かれる場合もありますが、これは予想すら難しいと言えます。
木である以上、直射日光が当たらなくても日焼けしますし、経年劣化や経年変化もあります。また日照時間や雨量も全国で全く異なりますので、当店ではお答えできるものではありません。
予めご了承ください。
門札の素材について
これまでの説明を踏まえて、もし屋根がなく日光が当たり風雨にさらされる門の場合は、「素材は何でもいい」といつもお答えしております。
家と門は距離的に離れている関係上、表札のように直接的な影響はないからです。
表札は耐久性よりも開運効果、風水効果といった方が重要ですが、門札に関しては耐久性の方が重要になります。(※屋根がない場合は)
よって、門周辺の環境にマッチする素材でお作りされることが一番いいと思います。特にこれだけはだめだ、というものはありません。ただしガラス系は脆いので、「脆い」というイメージは家庭に持ち込みたくないため、個人的にはおすすめはしません。
また、日本家屋の場合で門にも屋根がある場合は、もちろん木製の門札がベストとなります。