実は今までも裏メニューでお作りはしていたのですが、ここにきて要望も増えてきたため、この度一般向けにも落款印(雅号印)の販売を開始することにしました。
これまでは限りある時間ですので、個人用や法人用の社会生活に絶対に必要な印鑑を優先的に作成してきましたが、落款も芸術作品には欠かせない<芸術家の作品証明のサイン>であります。
よって実印登録のような法的効力はなくても、本物を証明する意味合いと重要性では同じということになります。
落款は個人のアイデンティティ
落款印、または雅号印というと「雅号を持っている書家さんや芸術家さんが使うもの」というイメージが大きいかと思います。
落款は書や絵画にもっとも多く使われますので、そういう認識になるのも当然ですね。
よって、たしかに普段の生活においては一般の人が落款印を持つ必要性はありませんし、持っていなくても困ることはありません。
でも、そんなことを言ったら、この世に遊びや趣味はなくなってしまいます。
法的に必要なものだけで生活することはできないし、そんな人生はつまらないものになってしまいますよね。
通常の印鑑は、生活や組織の運営には必要なもの。これに対して落款は一つの作品であり、心を豊かにする物。
そういう意味では趣味と同じであり、コレクションや好きなものを買ったり集めたり、置物や飾りを買うのと似ています。
もちろん落款も印鑑ですので、用途としては何かに捺印するために使います。でもそこには厳格なルールがあるわけではなく、物理的制限の中である程度自由に決めることができるものでもあります。
基本ルールはあるが、そこからはみ出しても問題ない。
それはそれで一つの作品として認められるという特徴があります。
自分がこの文字で作りたいと言えば、それが本名でなくても作ることができる。
実印は必ず本名のフルネームか名前が入らないと法的に受け付けられませんが、落款は自由です。
また敢えて姓を外したり、自分で付けた通称名で彫ることもできます。
要するにこれが雅号だったり、芸名や愛称や通称名だったりするわけです。
そしてそれを自分のサインとして使う。
そこには法的な制限だけでなく、先祖代々の姓や両親が付けた名前にすら、囚われる必要はありません。
その人の魂が求める理想とする自分を落款を通して発信できる、完全なる個人の自由を表現する場が落款印なのです。
落款印や雅号印は日常生活の中で使えます
落款印は書画や絵画以外にも、意外と使える場所がたくさんあるものです。
- 書
- 絵画
- 本、小説、短編集
- 詩、和歌、俳句
- 楽譜
- 手紙、年賀状、暑中見舞い
- 設計図
- 論文、研究結果、何等かの記事
これら以外にも、自分の名前を書く箇所に一緒に押したり、名前を書かずに雅号印だけ押したり、持ち物に書く名前の代わりに押したりすることもできます。
手紙にちょっとしたスタンプを押すこともあるかと思いますが、そのように遊び心と一緒に使えるものなのです。
そして実は外人さんにも落款や雅号印は人気なのですが、日本らしい特有の芸術作品なんですね。
外国人に人気のお土産として、お箸や扇子なんかもありますが、日本の芸術であると同時に、自分を表現するサインとしても使える、両方の性格を持っているのが落款印(雅号印)なのです。
落款印(雅号印)の詳しい内容とご注文は下記からお願いします。