印鑑で開運に導く秘伝の一つに「増画法(ぞうかくほう)」という技法があります。
あくまで秘伝の一つですが、世間一般ではこれだけが一人歩きしてしまっているのが現状です。いわゆる画数転換とも呼ばれ、「これが印鑑に改名効果がある理由です」と。
実際にその通りではありますが、増画とは文字通り、画数を増やすことです。印面の処理において増やすのですから、減らすことはできません。物理的に無理です。増えるから「増画」なんです。
画数を調整して運をよくするのが増画法
画数を調整すると言っても、増やしすぎることはできません。
以前に「65画になりたい」という女性から電話があったことがありました。その人の画数は30画以下だったと記憶しております。「倍以上は無理です」とお答えしましたが、その後その方から連絡が来ることはありませんでした^_^;
「なりたい画数になれる」という究極の誤った考えでしたが、どの印鑑屋さんに行っても無理なことなので、、まあ呆気に取られる話でした。
ところで増画は今現在の文字に相当影響されます。複雑な文字ほどたくさん増やせます。でも限界があり、一般的には10画前後です。
しかし、増画すれば開運するといった簡単なものではありません。逆に良い画数にしても不幸に落ちる人がたくさんいるのです。これが一般の印鑑屋さんの至らぬところでもあります。
画数だけでは運が良くならない理由とは
増画法によって印鑑の中で画数を増やしても開運しない場合が結構あります。無理もありません。画数の運勢に占める割合は、みなさんが思っているより相当低いのですから。
一般の印鑑屋さんや占い師は、「印鑑で24画にすれば開運する」「あなたは31画がいい」などともっともらしく振る舞い、お客さんも24画や31画が一番いいと思っているため、そのはんこ屋に注文してしまうケースがあるのですが、それなら世の中にいる24画や31画の人は全員幸福なのでしょうか?
そんな事はまずありません。逆に20画や30画の大凶と言われている画数で、ものすごく幸せな人もたくんいるのです。
画数の実態などそんなものです。
画数はなんとなくの傾向しか出ないのです。
それが吉に転化するのか?または凶に堕ちるかは、別な要素との相性なのです。
運勢は結局は全体の調和で決まる
ところで、一般の開運印鑑と呼ばれるものは、画数を合わせるだけです。例えば、14画の名前の人を24画にするとか、20画の人を31画にするとかです。
結局はその程度の知識しかないから、そこにこだわるわけです。また一般には「女性には23画や33画は強すぎてよくない」と言われているため、その辺の画数の場合は24と31にどのお客様も合わせてしまうのです。
全く芸のない作成としかいいようがありません。
昨日も書いた通り、画数では最終的に吉凶は出ません。生年月日や音霊(おとだま)との組み合わせが重要だからです。
以上の理由から私は33画や23、39画も女性に対して使います。
皆様、
- 31画で運が落ちる印鑑
- 33画で運が上がる印鑑
この2つであれば、どちらを選びますか?
下手に印相をかじった人はそれでも31にこだわるかもしれません。
そして普通の、または普通以下の人生となるのです。中にはこれによって運を落とす人も出てくることでしょう。
変幻自在に、臨機応変に様々な角度からの検証と総合的調和に基づく判断、これが占いには必要なのではないでしょうか?