印鑑の欠けの判断基準に関してお話させて頂きます。
印鑑のみならず、全ての物質は消耗していくものですので、印鑑も押印を重ねるうちに磨耗するのは当然のことです。
特に本柘は木ですので、欠けなくても徐々に磨り減ってくる場合があります。
ただしこの若干の磨耗レベルは欠けたわけではありませんので、凶作用は起きません。
印鑑の欠けの基準を解説
また何となく欠けたような感じが出る場合もありますが、それでも全く影響がない場合も多々あります。
枠(フチ)が完全に崩壊し、捺印した時に印影に明らかにハッキリと空白が現れる場合を「欠けた」と判断します。
木の表面の塗装膜が剥がれるくらいは影響ありません。塗装膜はもともと本体の木の傷ではありませんから問題はないのです。
また枠は崩壊してないが、なんとなく傷っぽく感じる、ちょっと欠けがあるように感じる、という場合。
これは感性で判断するしかありません。
「格別嫌な感じがしない」、「特に悪いことも起きない」という場合は気にしないで下さい。大概の場合大丈夫です。
むしろ気にしすぎると、そのネガティブを想定した想念が悪い現実を作り出す場合もあります。
感性の判断で、「なんか嫌な予感がする」という場合は、注意してその後の経過を観察し、やはりおかしいなら欠けの作用が出ている可能性もありますので、改印を考慮してください。
この微妙な判断は、持ち主だからこそ感じる繊細な部分と言えます。
まとめますと、
- 明らかな印鑑の縁の欠損は欠けになります
- 摩耗して、なだらかな緩やかなへこみは欠けではありません
- 欠けた感じがする、程度の場合は、自分の感性で嫌なことが起きてるかどうかを確認してください
- 塗装膜の剥がれは欠けではありません