一般の開運印鑑では九星による印材の選択法を行っています。
「あなたは五黄土星の生まれだから、相性の良い印材は象牙と黒水牛です」という感じです。
しかしこれは昭和初期以降に現れた選択法で歴史は非常に浅いものです。しかも当時一時的にもてはやされた、ある印相家が独自に決めたものであり、歴史的根拠はありません。
印鑑の材料は自然の本柘こそが最上で、他は不要
それ以前は「大吉の材質は柘のみである」という観点から、ほとんどの印鑑は柘で作られてきました。
しかし高度成長期に入り市場が開けてくると、次から次へと新商品や高額に売れる希少価値のあるものが市場に投入されていきます。いわゆる商売ベースになってくるのです。
最近では象牙や黒水牛だけでは物足りず、水晶やメノウなどの鉱石印(宝石印鑑)や本来凶である白水牛、チタンなど勝手に良いとこじつけて、様々な商品が売られるようになってきています。
いずれにしてもハッキリといえることは、「歴史上なかったものは、利益目的の邪法である」ということです。
いろいろホームページを見ていると、どれページでも「これがいい、あれがいい」と惑わされて、何がなんだか分からなくなります。
そういう時は原点に帰りましょう!
自然の生命が宿る、人との相性がよいのは天然の樹木以外にないのですから。